ある日、ゼミの仲間と帰りの車で幸せについて話していました。
自分の(あなたの)幸せって何?と聞かれたとき、少し考えました。
そして、「好きな人や好きな仲間と一緒な時間を共有する時や共有する時の中で喜びを分かち合う時」という風に答えました。
答えが終わると、こういう風に言われました。
「めっちゃ伝わった」
と同時に、台本があるより、あなた(名前)から出てくる言葉がよりリアルで伝わるという風に言ってくれました。
まさに自分の心の中で思ったり頭の中で考えたことをリアルに言葉という形に出した時に相手の心に響いたのだと思います。
その時、ハッとしました。気づきました。
『学び合い』をする時、「語り」を台本にしています。その台本を手元におきながら語っていました。
語りを忘れないように、頭の中が空っぽになって沈黙がないようにと不安だったので準備をしていたわけです。
台本なんて作らない方がよりリアルに子どもたちに届くし、より伝わる子には伝わるんじゃないかなというような言葉を仲間からアドバイスいただきました。
まさにその通りだなと。
皆に伝わるような語りにしていること、その語りはその台本を書いた時の心情や授業をする時の様子を想像しながら書いています。
しかし、授業当日になればまた違った心情や子どもたちの様子が変わっていると思うので、やはりその時その時に応じて自分が感じたことや思ったことを言葉にした方が伝わるんじゃないかと気づきました。
台本はない方が良いと分かってはいても、どうしても作ってはしまいますが、こういう事を話そうかなという事をぼやっと考えておくだけにして、言葉自体は舞台に立った時に出せるようにして準備していけたらいいなと思います。
仲間の不意な一言に気づいた瞬間でした。