「帰省」
帰ってくるたびに懐かしい風景を見ながら、帰ってきたんだなあと思います。
家に着くと、「ただいま」と久しぶりに声に出して言うと、「おかえり」とか「おお~帰ってきたか」という声が返ってきます。
1人暮らしではそんな言葉も発することがなかったのですが、その言葉にどこか懐かしさを覚えます。
子どもの頃は、帰ってくると、お家にいる人が「おかえり~」という声をかけてくれていました。
「ただいま」なんて言わずに帰ってきたときも声をかけてくれていたのを思い出しました。
当時はそんな言葉かけを何とも思わずにただただ過ごしていましたが、今となっては心の中が温まるような感じがします。
当たり前に「ただいま」と「おかえり」の挨拶が交わされていたことが、段々と大人になるにつれて少なくなっていましたが、改めて久しぶりに帰ってみると、そこには当時感じることができなかった「ぬくもり」が感じられました。
帰る居場所があること、「ただいま」と言ったら「おかえり」があるということ、小さくて些細なことの中に、大きな幸せが潜んでいたのかもしれません。
幸せに「気づく」ことが、幸せになる最大の秘訣なのかもしれませんね。