今日は校外学習に行く予定だったのですが、あいにく天気が悪く、延期になりました。
子どもたちには、「校外学習の代わりに通常授業をする」ということだけを伝えていたいました。
その結果、何の教科をするのかが分かっていませんでした。
自分では分かっていたので、子どもたちもきっと大丈夫だと思っていたのです。
そして気づきます。
教科書は、国語や算数は毎日家に持って帰っているらしいので、今日は校外学習があるから持ってきてなかったのです。
ですが、半数くらいは教科書をもってきていました。
その他の人は教科書がないのですが、ちょうど単元のまとめらへんだったので、教科書のまとめの問題をコピーして渡しました。
教科は、算数です。
教科書をもってきていないのは、先生の責任です。連絡不足で申し訳ないと誤りを入れて授業開始です。
逆にこれでよかったんだ言い聞かせて、早速『学び合い』風をしてみました。
ミッションは、「全員が算数の教科書P○○~P○○までを解くことができる」制限時間は○○まで。としました。
何で学校に来るの?という最初の語りから、子どもたちは、勉強するため!遊ぶため!友達と会うため!などと色々な答えが返ってきました。
それももちろん間違っていないと思いますが、自分は、「立派な大人になるために学校に来ると思う」と伝えました。
色々な人がいる中で、人と関わり合いながら成長していくことができる。その練習をする場所だと思います。
などと語って、「さあどうぞ」で始めました。
最初は全員前を向いて、やっていましたが、途中で「一人でもいいし仲間とやってもいい」と言うと、すぐに動き始めました。
そして、一人二人と問題を解き終えると、困っている子に教えに行ってあげる姿や、逆に困っている子が、「分からない!助けて!教えて!」と声をあげる様子も。
いいじゃんいいじゃん!と内心思いながらも、全員達成するためにどうしたらいいかな?と何度も声に出していました。
中には、苦戦している子もいましたが、仲間の教えによって、「そういうことか!分かった!」と声をあげる子もいました。
段々とできたことが増えていくと、まだ終わっていない子の所にいって教えにいく子もいれば、後ろの方で遊んでいる子もいます。
最終的には全員がミッションを達成することができましたが、遊んでいる子がいて残念だったということも伝えました。
しかし、それ以上に子どもたちのすごさに驚きを隠せませんでした。
「やっぱり君たちはすごい」「もっと君たちなら上を目指せる。」「期待しています」と言って授業を終えました。
改めて、『学び合い』がやっぱりいいなあと思った時間でした。
周りの目は気になりますが、雰囲気でごまかせるようにしていく術を身につけることが大事なのかなと考えました。
それも含めて、これからも一斉授業においても語り続けることは忘れずにしていきたいと思います。