ある日の算数の授業で、プリントと教科書の問題を解くという課題がありました。
初めは、皆黙々と取りかかっていて、分からない所があれば手を挙げて先生に教えてもらう形でした。
しかし、ぞくぞくと問題が解き終わった人が出てくると、自然と教え合っている様子が見られました。
これが人間としての本能である「教えること」があらわとなった瞬間だなと思いました。
そうすると、さっきまでできなかった子が段々とできるようになってきたり、「先生わかんない~」と言ってきたら分かる子に聞いてみたら?と私は言いました。
そしたら、教える様子が見られたり、ここ分かんないから教えてと言ったりしてとても楽しそうでした。
しかし、担当の先生は、遠回しにちょっとにぎやかだよ~と言っていました。
にぎやかだとうるさいと勘違いされたり、他クラスに迷惑をかけたりするという考えが根強くあるのかもしれません。
ある子は算数の授業はいつも眠たいとつぶやいていました。
恐らくそういう授業なんだなと気づきました。
参観している自分も子どもの気持ちが分かるなと感じます。
このままでは子どもたちの一生涯の幸せを保証することは困難かもしれません。
なんとかしてあげられるように考えていきたいと思います。