著書
喜多川 泰さんの本です。
この本は、ある少年と少女の物語です。
少年の家は本屋さんで、ある日父の手伝いをしているとそこにふと少女が現れました。
少年はそこで一目惚れします。
また会えるにはどうすればいいかを考えていたり、次あったときは連絡先を聞こうと妄想していたりしていました。
そして少女がやってきましたが、連絡先を聞くのを忘れたのも束の間、口頭で明日の10時に集合ねと約束します。
しかし、次の日の朝、手紙が少年のもとに届きました。
それは、もう会うことができないとういような文が書かれていました。
それを見た少年は慌てて少女のいる家へ向かって飛び出したのです。
あんなに元気で少年の心を勇気づけていた少女が突然そんな手紙を出すのはなぜなのかふしぎでしょうがなかったと思います。
そして少女の家についてインターホンを押すと母親が出てきました。
うちの娘に会いに来たのね。というと家に上がることになりました。
そこで少年は少女の本当の姿を目の当たりにするのです。
少女は、病気を抱えていたのです。
それもあと少しで終わりが見えている頃。
少年は涙をこらえきれずその場で立ち尽くしていました。。。
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この本で何を伝えたかったかというと、「明日などない」ということです。
ほとんどは明日がくることを当たり前だと思って過ごしている。
明日やればいい、明日会えるから大丈夫。明日にはなんとかなる。
自分もそんな気持ちがあります。
しかし、この本を読み終えると、「明日が来るなんて誰にも分からないし保証できない。だから今日という日を精一杯生きて、1分1秒を大切にするんだと」
そのような思いになりました。
本では、少年の会いたい人がある日帰らぬ人となります。
これからいろんなことをしたかっただろうに、ある日突然訪れるのです。
会いたい人に会いに行く。今この瞬間にそう思ったのなら行動するのは今のうちだ。
会いたくても会えない。こんな状況になる前に一刻も早く自分も思いや気持ちを伝えられたら。。。
後悔する前に伝えなきゃと思うけれど、きっと明日の自分に託している時もあると思います。
当たり前に明日があると思わずに過ごすことができたらいいなと思います。
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