前々から気になっていた本です。
喜多川 泰さんの「運転者」を初めてよんでからこの読者がお気に入りです。
「上京物語」は、その名の通り、1人の少年が東京に旅立つ物語です。
物語の中では、父と祐輔が出てきます。
祐輔(息子)は、高校卒業後に東京の大学へと旅立ちますが、その際に父が息子に小説のような手紙を渡しました。
その内容は、成功するために上京してきた1人の少年(祐介)。介は輔と漢字で書くのが楽だからという。
その祐輔は、大都会で成功するためにお金を貯めながら何かできることを探しては現実と向き合っていく日々を送っていきます。
そんな祐輔は、結婚して子どもを産み、マンションや車を買い、順風満帆な人生を送っているかと思いきや、成功するために上京してきた最初の願いはいつしかお金がなければなにもできないという思考に陥っていくという内容です。
その内容を息子(祐介)へと書き記し、付け加えて父からの五つの教えも書かれていました。
その五つの教えとは、、、
・幸せの基準は、自分自身が決めるもの。
・安定は、自分の力で変えられることを変えようと努力しているときに得られる心の状態のこと。
・成功=お金持ちになることではない。
・やりたいことというのは、自分が世の中の人の役に立てると自信が持てること、それを通じて人を幸せにできると思えるものの中にこそある。
・失敗を恐れずに挑戦する勇気。
読んでみて、もっと早くこの本に出会っていればなと思いましたし、自分が大学入学の頃の自分にもたくさん本読めよーと言いたいくらいです。
しかし、この本が気になっていたということは今この時だったと思うと、今出会う運命だったのかなと思います。
そう考えると、早くに出会えばよかったと思うより、今出会う運命だったと考えると自分に今必要な事だったんだなと思うことができます。
そのようにして色々な出会いに対してもそのような考え方でいってみようと思いました。
また、最後の方に16冊、父からのおすすめの本の紹介もあったのでそれも今後読んでみようと思います。